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コラム

殻を破れコウチーニョ!

  • 2014.01.14 Tue 23:25
ロジャースサッカー成長の立役者コウチーニョに今ブレーキがかかっている. ピッチ上で相手を手玉に取り決定的な仕事をする昨季の姿は鳴りを潜めてしまった. コウチーニョに何が起こっているのか.




成長著しいヘンダーソンとは対象に、近頃伸び悩んでいる男がいる。フェリペ・コウチーニョだ。ブラジル生まれの21歳は、2013年1月の加入以来センセーショナルな活躍を続けてきた。プレミアリーグデビューとなった昨シーズンは13試合で3ゴール5アシストを記録。スタリッジと共に瞬く間にチームの主力となりリバプールの力を大きく底上げした。

しかし今シーズンに入ってその影が薄れた印象を持っている人は少なくないはずだ。すでに15試合に出場しながら未だ2ゴール2アシストと大きく成績を落としている(この記事で用いる数字はすべて第20節までのもの)。またボックス外からのシュートが昨季の約40%から63%にまで増加し、枠内シュート率も20%近く落ちた。データを見ずとも苦し紛れにシュートを放つシーンが目に付くようになったのは明らかだ。今季も引き続き左サイドを任されているが、多大なサポートを提供してくれたエンリケが長期離脱していることは無関係ではないだろう。また2季目で相手チームに研究されるようになり、コウチーニョを孤立させたり高い位置でプレーさせないような守り方をされるケースもある。

確かにゴールもアシストも減った。シュート精度も落ちた。だがしかし、コウチーニョは本当にパフォーマンスを下げたのだろうか。こちらの数字を見て欲しい。前回のコラムで示した、成績のシーズン比較をコウチーニョでも出したものだ。

coutinho2.png

まず見て欲しいのはパスの各項目だ。パス精度はショート、ロング、クロス、ヘディング、スルーパスすべてを包括したものだが、それが4.5%向上している。そして特にロングパス精度は6.1%向上し、パス精度を引き上げているのが分かる。しかもこれらはロングパスとクロスの頻度自体が大きく上がりながらの数字であり、ヘンダーソンのみならずコウチーニョも相当ロングパスの能力が高まっていることがわかる。

次に注目して欲しいのがチャンスメイク頻度。昨季13試合5アシスト、今季15試合2アシストで成績は落ちた。しかしシュートにつながるパスを出しチャンスメイクした頻度はむしろ上がっているのだ。つまりアシスト数が減ったのはコウチーニョではなくチームメイトの方に責任がある可能性が高い。

だが問題になるのがシュートに関する項目である。先ほど述べたが、シュート精度自体は20%以上も落ち込み、リバプール攻撃陣では最低レベルだ。しかしシュート頻度は2倍近くになっている。もちろんシュート数が増えても精度が落ちたのでは意味が無いが、これはより多くのゴールを狙おうという意気込みの表れだと考える。

本人としては1年目にあれだけプレミアの舞台で活躍ができたのだから、シーズン終了後に母国でのW杯が控える今季、そのブラジル代表に入るために意気込むことは当然だろう。 そして昨季のコウチーニョに足りなかったのがゴールだ。昨季13試合でシュート19本だったが、今季は15試合44本と大幅に本数を増やし得点を狙いにいっているのは一目瞭然。むしろこれだけシュートを打ちながらパス方面で成績を上げているのだから恐ろしい。ヘンダーソンはようやくパス能力を身に付きつつあり来季以降ゴールという次の課題に挑むことになるが、言うならばコウチーニョはその道の一歩先にいるのだ。

コウチーニョはパフォーマンスを落としてなどいない。得点力を身に付けてさらなる高みへ上がろうともがいているだけだ。その殻が破られた時、SASではなくSCS(Suarez, Coutinho and Sturridge)と呼ばれる日が来るかもしれない。そうすればきっとコウチーニョはリバプールの歴史に名を残すほどの選手になるだろう。来季はCLの舞台で輝く彼を見るのが楽しみだ。

『コウチーニョの課題を掘り下げる』へ続く

Written by 皐月 @No8_is_No1

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カテゴリ:コラム

コラム

覚醒:ヘンダーソンの成長と次の課題

  • 2014.01.11 Sat 00:01
今シーズンに入り大きく評価を上げたヘンダーソンはようやく移籍金に見合う能力を示しつつある. 彼の何が変わったのか. そしてさらに高みを目指すには.




ヘンダーソンの成績を見てskySPORTSの解説を務めるジェイミー・キャラガーはこう言った。「ヘンダーソンの名前を隠してリバプールの中盤の選手と言ってこのスタッツを見せたらジェラードのものだと思うだろう。」昨季までのチームメイトでクラブのレジェンド、そしてジェラードの親友である彼から期待できるこれ以上の賞賛はない。

2011年夏に2000万ポンドの大金でリバプールへやってきたタインサイド育ちの21歳は、しばらくの間ダルグリッシュ監督時代の大きすぎる浪費の一員と考えられてきた。当時入団した選手は彼を除いて全員クラブを去り、ヘンダーソン自身も昨年夏に退団を薦められている。しかし彼は残留を決意した。
「監督からフラムに行く選択肢があることを聞いた時、最初は少しショックだったよ。青天の霹靂だった。デンプシーの話が滞っているけど別に関係ないと思ってたんだ。僕はリバプールのようなクラブに来るために本当に頑張ってきたんだから簡単には離れたくない。できる限り長くリバプールに居たいんだよ。それで監督にこう言ったんだ、"ここに居たいし闘い続けたい、チームの一員になれると信じてるから。"」

その言葉通り、ヘンダーソンはチームに欠かせない選手になってみせた。本来の中盤以外にもサイドハーフやサイドバックまでこなし、2013年すべてのリーグ戦に出場した。いったい彼の何が変わったのだろうか。その答えの一つは数字が教えてくれる。

henderson.png

上の表を見て欲しい。これはヘンダーソンの成績を昨季と今季で比べたものだ。表を見ると、ロングパスについて成績が向上しているのが分かるはずだ。印象的なプレーをあげれば、フラム戦でスアレスのゴールをアシストしたロングパスや、カーディフ戦でスターリングのゴールのきっかけとなったロングパスが思い浮かぶ。

ヘンダーソンは明らかに視野の広さという点で成長したのだ。それは足元の技術が向上したことでキープして周りを見る余裕が作れるようになったという事でもあり、またロングパスの精度やスピードが向上したという事でもある。先日のFA杯オールダム戦でもフラム戦と同じような綺麗な縦のロングパスを通しているし、ヘンダーソンがサイドチェンジする姿を見る回数も増えている。ここからは筆者の主観的な印象だが、ヘンダーソンと言えば豊富な運動量が特長としてあげられるが、視野が広くなり周りが見えるようになったことでポジショニングの質も向上したように思える。特にここ最近4−3−3の中盤に入った時にはボックスへの走り込みでチャンスに絡むシーンが激増した。

この広い視野を持つという強みこそ、ロングパス・ロングシュートの代名詞ジェラードが最も秀でている所でもある。最初に引用したキャラガーのコメントには続きがある。「ひとつジェラードらしくないのはゴールだ。もう一段階成長するにはもっとゴールが必要だ。ゴール前での冷静さを身につけなければ。」そしてやはり数字でもゴールに関する成績は思わしくない。しかし逆に言えば、ゴールを決められるようになればジェラードの後継者として堂々とアームバンドを受け取れる選手になるのではないか。この先どこまで成長してくれるのか、ヘンダーソンには大いに期待していよいだろう。

Written by 皐月 @No8_is_No1

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カテゴリ:コラム

コラム

ロジャースの本当の敵は誰だ

  • 2014.01.02 Thu 23:42
クリスマスを首位で通過したリバプール. 就任2年目にしてその哲学が浸透し始めたブレンダン・ロジャースがもたらしたもの何か, その弊害は. トップ4に入るための勝負の後半戦, ロジャースの希望と危うさを紐解く.




2012年5月17日、リバプールのオーナーであるフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)は大きな決断をする。低迷するチームに息を吹き込み、あわや二冠を成し遂げるまでに復活させたケニー・ダルグリッシュ監督を解任したのだ。当時クラブは次のような声明を発表した。「今シーズンを注意深く、慎重に振り返った結果、監督交代が適切であるとの決断に至った。」またFSGのワーナー会長は「プレミアリーグでは残念な結果に終わった。これまでの進歩から、さらなる積み上げを狙うには、変化が必要だ」とコメントしている。それから2週間後の6月1日に発表された新監督が、ご存知ブレンダン・ロジャースである。ロジャースは10/11シーズンに当時二部のスウォンジー・シティの監督に就任。1季目で一部昇格を果たすと、勢いそのままに11/12シーズンも11位で終え、プレミアリーグ初参戦のチームとは思えない好成績を残した。その業績が買われ、リバプールの新監督候補として白羽の矢が立ったのだった。

しかしオファーがあったのはロジャースだけではない。現在エヴァートンを率いるロベルト・マルティネス監督も当時リバプールから誘われた一人だった。しかしマルティネスは申し出を断っている。当時を振り返りマルティネスはこうコメントしている。「あの時は私としてもウィガンとしても次にどうすべきか考えようとしていた。いいタイミングでもいい移籍でもなかったんだ。」だが同じく候補になったロジャースは決断した。しかもマルティネスよりよっぽど良い環境にいたにも関わらずだ。快進撃を続けるスワンズの選手やフロントとロジャースは最高の関係を築いていたはずだ。さらにオファー元は8位とすぐ上まで落ちてきたリバプール。そのままスワンズを率いていたらリバプールを上回る順位でシーズンを終えていた可能性だってある。けれども、没落寸前の名門を再建しより大きなことを成し遂げたい、その一心ですべてを打ち捨てたロジャースは、並々ならぬ度胸とチャレンジ精神を持った野心家であることは間違いない。

そんな高い志を持ってやってきたロジャースは、自身の標榜するサッカーにも絶対の自信を持っている。スワンズ時代に席巻したパスサッカーをリバプールにも実現すべく、すぐさまお得意の4-3-3を導入した。中盤の二人を高い位置に置き、両ウィングが内に入りサイドバックが相手を押し込む。ロングボールは使わず、DFラインから繋いだボールをワンボランチが散してボールを支配する。この新たなスタイルを浸透させるべく、練習でもボールを使いながら行うことを徹底、確実に効果をあげている。しかしこれには弊害もあった。予てより怪我人の多さが懸念事項だったリバプールは、ロジャースの就任と共に昨年10月に新しいフィットネスコーチを雇っている。最初はこれが良い方に働き、アッガーやジェラードなどそれまで怪我がちだった選手の故障がぴたりと止まった。しかし時間が経つにつれて徐々に故障者が増え始め、今季に至ってはすでに10人以上が怪我で離脱を余儀なくされたのだ。これはリーグでも最も多い部類であり、トレーニングあるいはコンディション調整のどこかに欠陥がある事は明白だ。

ロジャースが来てから変わったのはサッカーのスタイルだけではない。積極的な若手起用でアカデミーから花開く選手が増えたのだ。その代表格が19歳のラヒーム・スターリング。昨季の序盤にロジャースに見出されると、17歳の若さでレギュラーに定着。イングランド代表のトップチームに招集されるまでになった。その他にもスソ、ウィズダム、フラナガンらがトップチームで起用され結果を残している。昨季はフロントの強化方針も相まってプレミアで一番若いチームになった。大胆な若手起用もまたロジャースの肝っ玉の大きさの表れと言えるだろう。さらにロジャースは、パフォーマンスが上がらずにくすぶっていた選手の実力を引き出すモチベータ―としても優秀だ。昨冬に獲得し大ブレイクしたスタリッジとコウチーニョは、共に所属チームで満足な役割が与えられず成長のきっかけを掴めずにいた。ヘンダーソンもダルグリッシュ監督の下ではポジションが安定せず伸び悩んでいたが、今ではリバプールに必要不可欠な選手に成長した。

しかしロジャースにも疑問の残る采配は数多く存在する。彼の目指すサッカーでは、ウィングは内に入りサイドバックの攻め上がりを助ける動きが要求される。しかし12月1日のハル・シティ戦では両サイドにモーゼスとスターリングという典型的なサイドアタッカーを配置した。ドリブラーはプレスを受けにくいサイドライン際にポジショニングしたがるので、サイドバックは上がれず相手を押し込めない。結果としてボールは前に進まず、自分でボールを持ち仕掛けることを身上とする二人はボールを求めて下がってきてしまった。これにより支配力を失ったリバプールは高い位置でボールを奪われ失点し敗れた。この試合はロジャースも非を認めているが、システムの機能を考えれば絶対に取るべきでない選択をなぜしてしまったのか。また試合中の選手交代も試合展開に因らずに同じ選手が出ることが多い。交代で出た選手が結果を残したことはほとんどなく、ジェラードやスタリッジなど出ずっぱりで疲れが心配される選手がいる中、リードしている展開でさえ交代させないのももはやおなじみだ。

さらに今でこそリバプールの中心選手であるヘンダーソンは今季の初めに売られる寸前までいった。またマージーサイドダービーでブレイクし一気に左SBのレギュラー候補にのし上がったフラナガンは、長らくウィズダムに追いやられユースでのプレーを強いられていた。出場機会を掴めたのは怪我人の多発によるものである。ヘンダーソンは長らく右サイドでプレーしていたが、左サイド(あるいは中盤の左側)でプレーさせた途端に覚醒した。また調子を戻したからいいものの、スターリング不調時にも一貫してアイブにチャンスを与えなかったのは理解に苦しむ。正直に述べて、ロジャースに選手を見る目があるのか疑問である。昨冬に獲得した二人の活躍で反論する声もあるだろう。しかしオーナーのFSGはデータを使ってメジャーリーグで成功してきた歴史を持ち、リバプールでも強化部門を設けているので、ロジャースは裁量の一部を握っているに過ぎない。


ロングパス割合の推移

下がりつつあったロングパスの割合が、冬の選手加入を境に再び上がっている



だがロジャースの最も評価できる点は、目指すサッカーを真摯に貫いていることだ。そもそも近年のリバプールは、古くはウリエ監督の時代からカウンターに磨きをかけて欧州王者にまでたどり着いたチームだ。所属選手もキープしたりボールをつないでいく戦い方は慣れていない。そんなチームで真逆のパスサッカーをしようと思えば苦労するのは目に見えている。事実、1年目は序盤なかなか勝利があげられず降格圏をさまようほど苦戦した。それにより中盤▽のフォーメーションを封じている。またコウチーニョ、スタリッジのパスサッカーに慣れていない新加入組により、支配するよりもスピーディーな展開が多発し、最小限に抑えていたロングボールも増えてしまった。それらの困難にもめげず一貫して哲学を浸透させることに専念した結果、12月から久しぶりに敷いた4-3-3が完璧に機能し見事な4連勝を成し遂げた。

今季は必ずトップ4に入らなければいけない。できなければスアレスが出ていく可能性があり移籍交渉でも不利になるので、チームの成長が急ストップするのは必然だ。リバプールでパスサッカーを実現させるというミッションは確実に果たすだろう。しかし頑固なロジャースはこれからも選手起用においてポカをやらかすはずである。あと半年、シーズン終了までにミスをしてもトップ4に入れるだけの完成度に仕立てられるか、ロジャースと時間との勝負の火蓋はすでに切られている。

Written by 皐月 @No8_is_No1

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