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コラム

逆三角形:現実が理想に追いついた日

  • 2013.12.17 Tue 15:20



プレミアリーグの風物詩とも言える12月の過密日程。その出ばなを見事にくじかれてしまったリバプールだが、気がつけば4戦3勝。4試合であげた得点は15に及び、得点数でリーグトップを独走するマンチェスター・シティの13点をも凌駕してみせた。その中でも特筆すべきは5-0で圧勝したアウェイのトッテナム戦である。

12月に入ってからリバプールはスタリッジを怪我で失い、戦力に数えられるFWがスアレス一人になっていた。それまではSASが攻撃のほぼすべてを担っており、片腕をもがれたも同然のリバプールはあっけなく格下のハル・シティに敗戦する。

この時ロジャース監督が採った戦術は両サイドにサイドアタッカーを置いた4-2-3-1だった。この采配は見事に外れた。ドリブルでのしかけを信条とするサイドアタッカー二人は、前線でボールを受けられないとみると自陣まで戻りパスを要求した。ゴールとかけ離れた場所でボールを持つドリブラーなど誰が怖がろう。両サイドはまったく機能せず、試合はポゼッションで相手を上回りながらシュート数で劣るという無惨な結果で幕を閉じた。

ここでの問題点は、前回のコラムで書いたような4-2-3-1の2列目に求められる役割をこなせる選手がおらず、真逆の適正を持った選手を配置してしまったことだ。2列目が機能しなかったためファイナルサードまでボールが来ない。そのことに痺れを切らしたスアレスが中盤まで下がって来て強引なプレーでボールを失うシーンが目立った。

その後の2戦も4-2-3-1が採用されたが、コウチーニョが正式に復帰したこととスアレスがたった一人で相手を蹂躙したことで無事勝利を収めている。しかし明確な攻撃の形は見えず、スタリッジのみならずジェラードの負傷離脱もあり12月後半に待ち受けるトッテナム、マンチェスター・シティ、チェルシーとの対戦に不安は募るばかりだった。

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スパーズ戦における各選手の動き方

そして迎えた12月15日、ホワイトハートレーンで見せたリバプールのパフォーマンスは、今までのそれとは一線を画していた。中盤以降はジェラードの代わりにルーカスがスタメン入りした以外は前節と同じ。しかしこの日はルーカス一人がアンカーの位置に構え、アレンとヘンダーソンが高めでプレーする中盤逆三角形のフォーメーションだったのだ。縦横無尽に動くスアレスを"軸"にコウチーニョとヘンダーソン、スターリングとアレンらが頻繁にポジションを替え、スパーズの守備陣をかく乱した。そしてポゼッション56%、シュート数21と数字上でも相手を上回った。

この中盤の逆三角が機能したのは、流動的な位置取りをするスアレスに適切な距離感で各選手が絡むことができたからだ。これまでの4-2-3-1ではボランチを二人置くので、必然的にスアレスの周りに居られる人数が3人になっていた。さらにサイドアタッカー起用した時にはいよいよ選手間の距離が開き、スアレスの行動範囲を無駄遣いしていた。けれども、今回スアレスの周りには両サイドと高めに位置するMF二人の計4人もいたのだ。

しかし、単に前線の人数を増やしただけでは守備が疎かになり、そもそも攻撃に転じることすら難しくなる。そこのバランスを上手く取ったのがヘンダーソンとアレンだ。両者とも広範囲を動きながら50本以上のパスをつなぎ、ボールロストはわずか5回、7回と非常に優秀なキープ力、パス成功率(共に90%超)をあげている。またアレンは8タックル(チーム最多)、2インターセプトと高い位置でボールを奪い危機を未然に防いだ。ヘンダーソンもリカバリーが9とアレンとは違った形で貢献している。

正確なパスとキープ力、前線との連携、高い位置からの守備貢献。この二人のプレーこそ、就任当初のロジャースが理想に掲げていた4-3-3の中盤に求められるプレーだ。そう、1年と4ヶ月経ってようやくロジャースの目指すフットボールが体現できるチームになってきたのだ。昨季の後半にはロングボールが増えてカウンターサッカーに傾いた時期もあった。選手層の薄さに喘いで3-5-2に切り替えた頃もあった。しかしようやくロジャースの努力が実を結んだのだ。これはつまりロジャースの指導方針が去年の夏からブレていなかったことを意味している。

この後はまだしばらくスタリッジ不在によるスアレスの1トップが続くので、形になり始めたこの戦い方は維持されるだろう。そして1月に適切な補強をしスタイルの成熟とチームとしての完成度を高めていくことになるはずだ。その後スタリッジやジェラードが戻って来た時には「2トップにするのか、SASのどちらかをサイドにまわすのか」、「ジェラードの代わりに中盤の誰を下げるか」など嬉しい悩みも出てくるだろう。

多少の浮き沈みはこの先も大いにある—まずは目の前にシティ戦、チェルシー戦が控えている。しかしリバプールは、そしてリバプールファンは希望を持ってシーズン後半戦に入ることができるはずだ。そう、ブレンダン・ロジャースと共に。

Written by 皐月 @No8_is_No1

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カテゴリ:コラム

COMMENT

ブログを発見しました!

こんにちは僕は7~8年ほど前からリバプールに魅せられ応援しています。今年本当にワクワクさせられ毎試合が楽しみでなりません!

本日こんなステキなブログに出会えもっと
リバプールの事が知れて嬉しい限りです!

これからも更新よろしくお願いいたします!

> liverpinoさん

はじめまして、発見していただきありがとうございます!
その時期だとイスタンブールくらいからですかね? 私自身はアロンソがいなくなってからなのでファンとしては後輩になります(^_^)

更新は本当に気分次第なので期待に応えられるか分かりませんが、どうぞよろしくお願いします!

すばらしい!

素晴らしいコラムありがとうございます。
楽しく読ませていただきました。
上のコメントでファンになったのがアロンソがいなくなってからというのが私と全く同じでびっくりです。
調子が良くない時にファンになるのは変だと友達に言われたりしたものですが、良くないなりにクラブの特徴が出てた気がしました。
今後も、更新よろしくお願いします。

> skybookさん

コメントどうもありがとうございます。
同じタイミングですか! ラファの最後の方からです。確かにいい時期ではないですけどその分調子が上がってきた最近がすごく楽しいですよね♪
更新頻度は保証できませんが、今後ともどうぞよろしくお願いしますm(_ _)m

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